皆さんはバンジージャンプを飛んだことがありますか?
私は去年(2023年)友人と秩父に行き、飛んできました。あの時に感じたスリルは一生忘れることのできない貴重な体験になりました。
ただ、周囲にバンジージャンプの話をしても飛んだことがある人はゼロ。飛んでみたいという人もいませんでした。バラエティ番組では罰ゲームに採用されることも多く、「バンジーなんてそんなことを何故わざわざするのか」という人は多いです。
ですが、日本国内だけでも各地に設備があり、毎日のように多くの人がバンジージャンプを楽しんでいます。皆さんも気になっているからこそ、この記事が目に止まっているのではないでしょうか。
バンジーってどこが面白いの?
危険はないの?
お値段は?
この記事では、私の体験からバンジージャンプの魅力や注意点についてお話しさせて頂きます。
もし、バンジージャンプに興味のある方は、ぜひ参考にして頂ければ幸いです。
バンジージャンプとは
バンジージャンプは「ナゴール」と呼ばれるバヌアツ共和国の成人の儀式が起源と言われており、聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
現在では橋の上や高層ビルなどの高所から命綱を装着して自らの意志で飛び降り「スリルを味わう」、「度胸試しをする」といったアトラクションの意味合いが強いですね。また、飛び降りるときのフォームの美しさを競うなど、スポーツの一面も持っています。
バンジージャンプを飛ぼうと思った理由
私がバンジージャンプを飛ぼうと思った理由は主に2つです。
理由① バケットリストに掲げて目標にしていた
バケットリスト(人生で死ぬまでにしたい100のこと)を作る際、やりたいことの1つとして「バンジージャンプをする」を書きました。バンジーはバケットリストに書かれがちな定番なんです(笑)。
富士山に登る【達成】- 無人島でサバイバルをする
バンジージャンプをする【達成】- スカイダイビングをする
- スキューバダイビングをする
理由② 漫画を読んで影響を受けた
漫画家・桜玉吉さんの「防衛漫玉日記」で、玉吉さん自らがバンジージャンプを体験するエピソードがあるのですが、「自らの意志で一歩を踏み出す瞬間に魅せられる」的なワードがあり、ずっと頭の中に残っていました。臨死体験にも近い、滅多に体験できることではない「その瞬間」はどんな感覚なのか。一度味わってみたいと思ったのが理由の2つ目です。桜玉吉さんの漫画、面白いです。
バンジージャンプの安全性
日本でバンジージャンプができる施設が常設されてから30年間、国内でほとんど事故は起きておらず、その安全性は担保されていると言って問題はないと思います。ただ、やはりゼロではなくいくつか事故は発生しています。
<日本国内における事故>
・1995/09/10 死亡(命綱を付けていない従業員が客に引っ張られて地面に転落)
・1998/12/20 重軽傷(逆バンジーのワイヤーが外れて地面に落下)
・2002/06/22 軽傷(ベルトから足首が抜けて深さ川に落下)
・2017/08/01 軽傷(ワイヤーが切れてマットに落ちた弾みで地面に落下)
唯一起こった死亡事故を受けてか、現在は従業員も命綱を付けているようです。私が飛んだ施設の従業員の方々も命綱を付けていました。
なお、日本国内ではないですが2023年にマカオのマカオタワーでバンジージャンプをした50代の日本人男性が直後意識を失い死亡する事故が発生しています。
安全性は担保されているバンジージャンプですが、「ルールを守る」、「従業員の指示に従う」、「体調管理をする」など、万全を期した上で楽しむことが大事です。
バンジージャンプができるスポット
バンジージャンプができるスポットは日本各地にありますが、私が行ってきたのは埼玉県にある「秩父ジオグラビティパーク」です。バンジージャンプに留まらず様々なアクティビティが楽しめる施設となっています。
・高さ:50m
・料金:14,000円
・住所:〒369-1911 埼玉県秩父市荒川贄川730-4
・営業時間:10:00-17:00(水・木 定休日)
・年齢:15歳以上
・身体:身長140㎝以上、体重37kg以上
・公式HP:秩父ジオグラビティパーク – Geo Gravity Park Chichibu
その他、50m超えのバンジージャンプを扱っている施設は国内で5カ所あります。高さ順にご紹介します。
・高さ:215m
・料金:28,000円
・住所:〒505-0422 岐阜県加茂郡八百津町久田見新旅足橋
・営業時間:8:30-15:30
・年齢:15歳以上
・身体:体重40kg~100kg
・公式HP:Bungy Japan 岐阜バンジー
・高さ:100m
・料金:19,000円
・住所:〒313-0351 茨城県常陸太田市天下野町2133-6
・営業時間:9:00-17:00
・年齢:15歳以上
・身体:体重40kg~105kg
・公式HP:Bungy Japan 竜神バンジー
・高さ:66m
・料金:15,000円
・住所:〒868-0201 熊本県球磨郡五木村甲2672-8
・営業時間:9:00-17:00
・年齢:15歳以上
・身体:体重40kg~105kg
・公式HP:Bungy Japan 五木バンジー
・高さ:62m
・料金:14,000円
・住所:〒379-1404 群馬県利根郡みなかみ町相俣
・営業時間:9:00-17:00
・年齢:15歳以上
・身体:体重40kg~105kg
・公式HP:Bungy Japan 猿ヶ京バンジー
・高さ:54m
・料金:13,000円
・住所:〒417-0847 静岡県富士市江尾
・営業時間:9:00-17:00(水・木 定休日)
・年齢:15歳以上
・身体:体重40kg~105kg
・公式HP:Bungy Japan 富士バンジー
国内最大の高さ(215m)を誇る「岐阜バンジー」や、バラエティ番組でお馴染みの竜神バンジー。群馬や静岡、九州(熊本)にもありますので、ご自身が行きやすい場所へ行ってみるのもよいと思います。
バンジージャンプの体験の流れ
埼玉県にある「秩父ジオグラビティパーク」はご覧の通り、自然豊かな渓谷にあります。そして、おわかり頂けるでしょうか…?
川の上、空中にポツンと浮かんでいるのがバンジーを飛ぶ場所になっていて、そこまではワイヤーで吊っている吊り橋を自分の足で渡っていくのです(キャニオンウォーク)。ひえ~!
アクティビティ参加のため、まずは受付でチェックインを行います。
事前にオンラインでチェックインを済ませておくと当日の受付がスムーズになりますので、公式ホームページからオンラインで予約や支払い、誓約書の入力をしておくことをおススメします。もちろん私は事前に済ませていたので受付もすんなり終わりました。
ふと、受付のメニュー看板に目をやると…
「1回目 / 14,000円」
「同日2回目 +5,000円」
2回目はお値段が安くなるんですね~。…って同じ日に2回も飛ぶ人いるの??
受付が終わったら専用ロッカーに荷物を預け、スタッフさんがハーネスを着用してくれます。ここで注意事項などの説明がありますのでしっかり聞き、以降は必ずスタッフさんの指示に従うようにしてください。
金網がなんだか物々しいですが、それだけ安全に配慮している施設なんだなと逆に頼もしく感じました。さあ、準備が整ったらいざ金網の向こうへ。
まずは川の真ん中にあるバンジーを飛ぶポイントまでの吊り橋渡り、「キャニオンウォーク」です。もちろん命綱がありますが、板と板の間が結構開いてるので、こ…これはけっこー怖い。橋も揺れてる~。
ふと足元をみると…高さ50メートルの迫力!
一歩一歩、慎重に歩みを進める私。ちなみに画像は後ろから友人が撮影してくれてました。友人、余裕あるなぁ。
なんとかポイントのゴンドラ(?)まで辿り着きました。バンジー前に思わぬチャレンジになりましたね(笑)。これが「秩父ジオグラビティパーク」の大きな魅力の一つになっています。
キャニオンウォークが終わり、ホッと一息つく間もなく、続いてお目当てのバンジージャンプへ移行します。友人と二人、どっちが先に飛ぶか、と問われて…。
ここは行くしかない! と立候補。私が先に飛ぶことになりました。
ちなみにスタッフさんは皆さん明るくて気さくに「〇〇さん」と下の名前で声を掛けてくれるので、現場の空気は終始和やかでした。これからバンジーを飛ぶ緊張を解して、勇気づけてくれているのだと思います。
スタッフさんに促され、いよいよジャンプ台へ。
この時が恐怖のピークでした。無意識に左手がバーを掴んで離さない私(笑)。
遮るものが何もない高さ50メートルの場所に生身で立つことなど人生で経験したことがないですから、この時は足がガクガクと震えているのが友人の撮った動画でハッキリわかりました。…こ、これがバンジーか。
別の角度からの一枚。川面まで相当の距離があることがわかりますね。ちなみにこの画角での動画は施設のもので、後ほど1,000円でデータを購入することができます。一生の記念になるので購入することをおススメします。
そしてはじまる運命のカウントダウン…!
…さん、にい、いち。
意を決して…。
「バンジーーーーーーーーーーー!!!!!」
別の画角でもう一度。
「バンジーーーーーーーーーーー!!!!!」
飛んだ瞬間、ものすごい重力を感じてあっという間に50メートル下まで落下。ホント2秒間ぐらい、恐怖と爽快感を一瞬で味わうことができました。
ロープの伸縮によりボヨヨ~ンと今度は無重力体験。ここが怖いという人も多いそうですが、私は景色を見る余裕もあって楽しかったですね。
はるか頭上からスタッフさんに声を掛けられ、思わず親指を立てて応える私。いやぁ達成感がありました。
画像が小さいのでわかりづらいですが、ロープの伸縮がおさまったのを見計らって別の黒いロープが付いた「緑のリング」がスルスルと私の元に降りてきます。
緑のリングを自分の胸元にしっかり装着。そして装着完了を知らせるオッケーポーズを出します。
この黒いロープはウインチになっていて、ゆっくりと身体を引っ張り上げてくれるのです。ウィ~~ン!
そして無事帰還!
かなり興奮状態の私にスタッフさんが「初めてとは思えない良いジャンプでしたね」と褒めてくれ、嬉しかった~!
この後、もちろん友人も飛んだのですが、思わず足から飛び降りてしまった、と悔やんでましたね。ちなみに頭から飛ぶより足から飛び降りる方が恐怖感が増すそうです(笑)。
達成感そのままに、また例の吊り橋を渡って帰るのですが、バンジーを飛んで度胸がついたのか、行きより帰りの方がさほど怖さを感じなくなってました。一つ大きな経験をしたことで精神的に成長できたようです。
さて、以降はこれからバンジージャンプを飛ぶ(かもしれない)皆さんに向けて、私が実際に体験して思ったバンジーの注意点や魅力を伝えさえていただきます。
バンジージャンプの注意点
1.嫌がる人を無理に誘わない(無理に飛ばそうとしない)
あなたの周りでバンジーを嫌がってる人、乗り気でない人を無理に誘ったり、無理やり飛ばそうとしてはいけません。こういうことは結構平気だと思っていた私でもあの場所に立ったときは本気で足がすくみ恐怖を感じました。高所恐怖症の人もいるでしょうし、苦手と感じている人にバンジーを強要することはあってはいけません。バンジージャンプはアクティビティとして「楽しむ」ものだということを忘れないようにしましょう。
2.飛べなくても料金はかかる
施設やタイミングにもよりますが、直前でのキャンセルの場合、ほぼ100%料金がかかると思ってよいでしょう。バンジーを飛ぶ直前に怖くなって飛ばなかった場合でもしっかり料金は発生してしまうので注意。料金を支払ったら必ず飛びなさいということではなく、もし飛べなくても料金が発生することを前もって了解しておいてください。料金を惜しんでの無理は禁物です。
3.体重がバレる
バンジージャンプの参加条件にもあるように、体重は重要な情報です。ハーネスを装着する準備段階で体重計で体重を測ることになります。当然、スタッフさん等に体重がわかってしまいますので、気にされる方は事前に把握しておきましょう。
バンジージャンプの魅力
1.日常では味わえない体験を得ることができる
「一体何のためにバンジージャンプなんて飛ぶんだ」。こういった言葉はよく耳にしますし、一理あると思います。ただ、あの一瞬の恐怖と爽快感は、普段生活する中ではまず味わうことのない感覚なので、好奇心を大きく揺さぶられ満たされるものがありましたね。体験したことがない人の方が大多数なので話のネタにもなりますよ。
2.リピートしたくなる
私自身、受付の時に「同じ日に2回も飛ぶ人いるの??」と思ってましたが飛んでみてわかりました。自分が飛んだ映像を後で観て「もっと綺麗にカッコよく飛んでみたい」という気持ちになりました。元々バンジージャンプは飛び降りるときのフォームの美しさを競うなど、競技性の側面も持っていますので納得です。友人も頭から飛べた私と足から降りてしまった自分の映像を見比べて悔しがってました(笑)。
3.別のロケーションでも飛んでみたくなる
「2.」に近いですが、別の施設のバンジージャンプも飛んで、その違いを楽しんでみたいと思いました。一度体験済みなら冷静に周囲の状況を見る余裕も出るでしょうし、今回は一瞬で終わってしまったので個人的には215mの高さを誇る「岐阜バンジー」に挑戦してもっと長い時間、落下の恐怖と爽快感を味わってみたいですね。友人、いつかリベンジしよう!
最後に
いかがでしたか?
もし「飛びたい」と興味を持ったなら、ぜひバンジージャンプにチャレンジしてみてください。人生が変わるかまでは当人次第ですが、普段の日常では味わえないスリリングな体験があなたを待っていることでしょう。
ちなみにバンジーにかかる時間は受付から終わりまでで大体30~60分程度なので、他のスケジュールと組みあわせてプチ旅行感覚で行っても良いと思います。例えば私の場合はバンジー以外にも…
山に登って。
温泉入って。
美味しいもの(わらじかつ丼)食べて。
近場のダムに観光に行きました。
余談ですがこのダムは高さ200mもあって今回飛んだバンジー50mの4倍もありました。ダムに行ってからバンジーを飛んだので、予め高所に慣れていたことが、勇気を持ってバンジーを飛べた理由の一つだったかもしれません(笑)。
とらせいでした。
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