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【新選組を行く】ゆかりの地 佐藤彦五郎旧宅

新選組

NHK大河ドラマ「新選組!」第10回「いよいよ浪士組」にて、放送の最後に「新選組を行く」で紹介された佐藤彦五郎旧宅に行ってきました。

この記事では佐藤彦五郎旧宅のインフォメーションや実際に最寄駅から歩いたルート、ゆかりの地を巡った様子などをドラマの感想を交えながら写真付きで紹介します。

動乱の幕末。その歴史の一端を垣間見てはいかがでしょうか。

東京都日野市の高幡不動尊金剛寺。土方歳三の菩提寺です。寺にある顕彰碑は歳三の姉の夫・佐藤彦五郎らが中心となって建てたものです。彦五郎は日野の名主であり新選組の良き理解者でした。近藤勇の死後、新政府軍に追われた歳三は函館の五稜郭で敗戦を覚悟します。そして側近の市村鉄之助に彦五郎の元へ戦況を伝えることを命じ、一枚の写真を託したのです。(佐藤彦五郎の子孫の方曰く)『少年が家の中を伺っていたそうなんですね。佐藤彦五郎が会いますと汚れた胴締めの中から一枚の写真を取り出して見せた。恐らく五稜郭で土方が死を覚悟して、16歳の市村鉄之助可愛がっておりましたんで半分逃がしてあげたい気持ちもあったんじゃないかと思います』。歳三の優しい一面が貴重な写真を残すことにもなったのです。

NHK大河ドラマ「新選組!」 新選組を行く「土方歳三の故郷 日野」

インフォメーション

佐藤彦五郎旧宅

・入場料:大人 200円 小人 50円
・住所:〒191-0011 東京都日野市日野本町2-15-9
・開館時間:9:30-17:00(最終入館16:30)
・休業日:月曜日(祝日はその翌平日休館)、年末年始

アクセス

・JR「日野」より徒歩7分

注意事項

・臨時休館日があります

目的地までのルート

実際のルート(写真付き)
  • STEP1
    日野駅

    日野駅の表に出ます。

    すぐ右側を向いて歩いて行きます。

  • STEP2
    国道256号

    国道256号線沿いを歩いて行きます。

    真っ直ぐ進んで下さい。

    右手側に「八坂神社」が見えますね。ここにも新選組にゆかりがある物が奉納されているのですが、今回はスルーして真っ直ぐに進みます(※八坂神社へ訪れた様子は別記事で紹介しています)。

    横断歩道を渡って…。

    前方彼方にうっすらと浅葱色(あさぎいろ)に揺れる何かが見えます。

    新選組を象徴する浅葱(あさぎ)カラーののぼり旗! ここですね。

  • GOAL
    佐藤彦五郎旧宅

    到着しました。佐藤彦五郎旧宅(日野宿本陣)です。

佐藤彦五郎旧宅

佐藤彦五郎の旧宅である「日野宿本陣」は当時の本陣として都内で遺された唯一の建物だそうです。

日野の名主、佐藤彦五郎は土方歳三の実姉のぶの夫で歳三の義兄にあたります。ドラマ「新選組!」では名バイプレーヤーの「小日向文世」さんが演じています。妻ののぶを演じるのは「浅田美代子」さんです。

劇中では、陽気なムードメーカー。宴会が大好きで酔っぱらうとすぐに歌いだします(笑)。その落ち着きのなさ、酒癖の悪さをのぶや周囲から咎められることもしばしば。実直な性格の多摩の名主、小島鹿之助(演:小野武彦さん)とは水と油。その迷コンビぶりが物語の序盤を盛り上げてくれてました。

さて、それでは中に入ってみましょう。立派な門構えですね。

そして広くて立派な庭。さすが名主のお家といったところです。

玄関が見えます。日野宿本陣はこの玄関から賓客を迎え入れ、住人達の日常的な出入りは、屋敷東側の土間の大戸が用いられていたそうです。順路は東側に続いており、土間の大戸が受付になっていました。

受付を済ませ屋敷の中へ。有料で入場しているので、画像は数枚程度でぼかし、詳細は伏せさせて頂きますね。ご興味のある方はぜひ訪れてみて頂ければと思います。

土間付近でキョロキョロしていると、館内スタッフの方が「良かったらご案内しましょうか?」と声を掛けてくれました。ご厚意に甘えて案内して頂くことにしました。マンツーマンだったので贅沢です(笑)。

…おっと。梁が低く思わず頭をかすめそうになりました。私は平均身長ちょい上ぐらいですが、当時の成人男性平均身長は約156cmと言われています。こういったことでも時代や歴史を感じられますね。

その梁をよく見るとコウモリの意匠がありました。これは打たれた釘の頭を装飾で隠す「釘隠し」だそうで、コウモリの釘隠しは「福を招く」とされるそう。

屋敷の奥には新選組隊士「市村鉄之助」が2年間匿われていたとされる部屋がありました。市村鉄之助は、五稜郭で敗戦を覚悟したが土方歳三が佐藤彦五郎の元へ戦況を伝えることを命じられ、函館から歳三の遺品を届けた当時16歳の若い小姓です。遺品の中には「例の写真」も入っていました。

そう、これです(画像は私物の絵葉書)。市村鉄之助がいなければこの写真が後世に伝えられなかった可能性もありますね。無事、彦五郎に匿われて良かった。

また別の釘隠しがありました。「子孫繁栄」の意味が込められているというウサギです。この他にも「床の間の組み木」や「柱の鯉の彫刻」など、色々な細工が見られました。

佐藤彦五郎らが日常生活に使用していた居間や、仏壇が置かれていた仏間、歳三がよく寝ころんでいたとされる部屋もあり、何か親近感がわきました。大河ドラマでも土方が寝ころんでいる描写がありましたね。詳細はぜひご自身の目でご覧ください。

その他ギャラリー

※画像をクリックすると拡大できます。

最後に

新選組の良き理解者であった佐藤彦五郎。

物語終盤、多摩の男達を集めて「春日隊」を結成し、近藤勇率いる甲陽鎮撫隊に加勢しました。普段はおちゃらけていてもここぞという時には頼りになる人でした。

土方「ここ(手紙)にお前(市村鉄之助)のことも書いてある。彦五郎さんなら必ず面倒を見てくれる筈だ。」

ドラマスペシャル「新選組!! 土方歳三 最期の一日」での一幕です。あまり他人をあてにしない土方がこれほど厚い信頼を寄せるのですから、佐藤彦五郎という人物は余程の人格者だったのでしょう。

佐藤彦五郎は土方歳三の菩提寺である高幡不動尊金剛寺に顕彰碑を建てています。ご興味があれば以下の記事も是非読んで頂ければ幸いです。

とらせいでした。

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