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【大谷翔平先発】2023年WBC侍ジャパン開幕戦を観てきた(日本対中国 東京ドーム)

体験

今年3月に開催されたWBC。皆さん、ご覧になったでしょうか。

みごとに世界一を奪還した侍ジャパンの活躍、そして国民の熱狂が凄かったですよね。侍たちのひたむきなプレイに熱くなった方も多いのではないでしょうか。もちろん私もその一人でして、大谷翔平が先発のマウンドに上がった開幕戦を観戦してきました。文字どおり大谷で始まり大谷で終わった今大会。あの激闘はここから始まりました。

この記事では2023年WBC開幕戦を観戦してきたとらせいの感想を150枚を超える写真付きで紹介します。生で観戦した雰囲気や臨場感を少しでも感じていただければ嬉しいです!

開場

2023年3月9日 AM10:00 東京ドーム。

開場1時間前でも凄い人だかりです。日本人はもちろんのこと、中国や韓国、オーストラリアのユニフォームを着ている外国人の方々も結構いました。国際大会の雰囲気を高めてくれますね。

WBCはワールド・ベースボール・クラシックの略で、MLB・MLB選手会が主催の野球の世界大会です。大会は2006年から始まり今回で5回目になりますが、私は第1回大会からリアルタイムで日本戦をすべてTV視聴しています。2009年(第2回大会)当時のクリアファイルを未だに持っていたりします。

5回目にして初のWBC生観戦。ローソンチケットの抽選にダメ元で応募して本当に良かったです。

ドームの向かい側にはオフィシャルグッズショップが設営されていました。

日本の試合が19:00開始にも関わらず興奮している私は10:00から来てしまったのですが、ショップの前にはすでに長蛇の列が出来ていました。早い人は朝4:00から抽選のために並んでいるらしいです。気合が違いますね…。

ショップでは残念ながら買えなかったものの、実はグッズ付きのチケットを購入しているんです。購入時は結構悩みましたが一生に一度のことだと思い奮発しました。

ユニフォーム・タオル・炭酸ボトルの3点セットです。無事場外で受け取ることができました。

AM11:00 開場。

列に並びゾロゾロとゆっくり進んで入場します。

ふぅ…。無事入れました。今は韓国チームの練習時間のようですね。ちなみに第一試合(韓国対オーストラリア)の終了までは内野が自由席になっています。さて、どこで観戦しようかな?

ポール際からパシャリと一枚。自由席が嬉しくってウロウロする男(笑)。

韓国対オーストラリア

まずは韓国対オーストラリア戦です。両チームの選手紹介をしていますね。

PM12:00 試合開始。

過去の国際大会で幾度となく日本と死闘を繰り広げてきた両チーム。強豪です。

しばらく観戦を楽しんでいましたが、ちょっと離席して今のうちにお土産を買ってこようと思います。

しかし、球場内のオフィシャルグッズショップも最後尾がどこなのかわからないくらいの長蛇の列ができていました。WBCグッズは買えませんでしたが何とか大谷グッズをゲット。Tシャツとキーリングです。

公式プログラムも購入しました。

栗山英樹監督、大谷翔平、村上宗隆のインタビュー、日本代表や出場国の紹介、過去の大会結果のスコアなどフルカラー98ページで盛りだくさん。大会が終わっても記念の1冊になりました。

気分を変えて今度は3塁側の席に移動。自由席ならではの楽しみ方ですね♪

お土産のついでに色々買ってきちゃいました。

平日の昼間から美味しいビールとつまみを片手にまったりと野球観戦。これぞ贅(ぜい)にして沢(たく)…! 後の日本戦は集中して観たいので今のうちに楽しんでおきます。前方の席では日本の小学生の子供たちが一生懸命声援を送っていました。

また一塁側に戻ってきました。試合も終盤に入り勝敗が気になるところですが、試合が終わって通路が混んでしまう前に、トイレ等を済ませておきましょう。

通路に出て間もなく大きな歓声が。どうやら決着がついたようですね。7対8でオーストラリアの勝利です。さすが強豪同士、接戦でした。

次は我らが侍ジャパンの試合前練習が始まります。(ドリンクホルダーに入らない笑)ビックコーラ片手に満喫したいと思います。

試合前練習

PM16:00 日本の試合前練習開始。

どこを見ても一流選手ばかりいて目移りしてしまいます。

吉田の打球の凄さにどよめく観客。打球がスタンドに入るまでを見届けずに歩きだす吉田がカッコよすぎです。

あ…、あの後ろ姿はもしや…!

やはり!王会長。レジェンドをこの目で見ることができて感激です。

ダルビッシュ。イケメン過ぎですね。

エキサイトシートのファンにサインをするダルさん。羨ましい~!

日本のタイトルホルダーやメジャー組が一堂に会する。国際大会はこの「集結感」がたまらないです。

栗山監督がいました。この時は写真を撮りながら「監督、頼みます!」と心の中で念じた記憶があります(笑)。しっかり期待に応えてくれましたね。ありがとうございました!

日本の練習が終わり次は中国の番です。客席はほとんど日本人で埋まっていましたが中国の練習終わりのタイミングで拍手が起こりました。こういう清々しさがスポーツの良いところですよね。ちなみに今回のWBC終了後に中国で野球人気が高まっているとニュースで見ました。大会を繰り返すことで野球人口が増え、今後も素晴らしい選手やプレーが生まれることを期待します。

…ふと、ひときわ大きな歓声が。そうです。皆さん注目のあの選手が姿を現しました。

大谷翔平選手の登場です。そう言えば大谷もWBCを見て野球を始めたそうで、もしWBCが無かったらプロ野球選手になっていなかったかもしれないと言われてますよね。あらためてWBCに感謝感謝です!

バックスクリーンの方に歩いていきます。みんなが大谷を目で追っているのがこの画像でもわかりますね。

ウォームアップでしょうか。先発投手が一人だけ出てきてフェンスに向かって投球、あまり見ない光景です。ファンサービスの一環だったりして。傍にいるのは通訳の一平さんかな?

オープニングセレモニー

場内が暗くなりオープニングセレモニーが始まりました。

スクリーンにカウントダウンが映し出されます。10…。9…。8…。

3…。2…。1…。

バーーーーーン!! おお~カッコいい~! 私の気持ちを代弁するかのように周囲からも「カッコいい…」のつぶやきが。

美しい演出で気分を盛り上げてくれます。TV中継ではカットされてしまう部分なので、ここがじっくり見られるのは生観戦の役得ですよね。

中国代表が整列し拍手で迎えられています。試合前練習でも思いましたが中国代表の赤と黄色のユニフォームってカッコいいですね。

さあお待ちかね。日本選手の入場です。まずはコーチ陣から紹介され、続いてノンスターティングメンバーの紹介。場内アナウンス「ダルビッシュ有!」

おぉ…、さすがダルビッシュ。歓声が凄いです。大会前からチームに合流して皆を引っ張ってくれてありがとう!

その後、佐々木朗希、山本由伸、山田哲人などそうそうたるメンバーが紹介されていき、ノンスターティングメンバーの入場が終わったら次は監督がグータッチしていきます。

次はいよいよスターティングメンバーの入場ですね。

一番センター、ラーズ・ヌートバー、背番号23。

お茶目なリアクションに周りも笑顔になってます(笑)。

二番ライト、近藤健介、背番号8。

三番指名打者、大谷翔平、背番号16。

あれ? 大谷はどこ?

カメラを動かして大谷を捜索。自分で言うのもなんですが慌てすぎ!

四番サード、村上宗隆、背番号55。

五番レフト、吉田正尚、背番号34。

六番ファースト、岡本和真、背番号25。

七番セカンド、牧秀悟、背番号3。

八番ショート、源田壮亮、背番号2。

九番キャッチャー、甲斐拓也、背番号10。

あれれ? 甲斐もいない? 慌てすぎ第二弾です。場内アナウンス「なお、大谷選手、甲斐選手はブルペンにて調整中です。」 あ~そういうことか~。試合開始が近づいていて舞い上がっていますね。落ち着け自分!

監督コーチ8人、投手14人、野手15人。そして二刀流1人。このメンバーで戦っていくんですね。頼むぞ侍ジャパン!

両国の国家演奏、両監督への千羽鶴の贈呈を終え、始球式が始まります。投げるのはサッカー日本代表監督の森保一さん。受けるのは栗林選手です。

昨年2022年のカタールW杯。こちらも凄く盛り上がりましたよね! サッカーから野球へ熱狂のバトンタッチ。そんな意味もある始球式なのかもしれません。

おお、豪快なフォーム。見事ノーバウンドで届き大きな歓声と拍手が起こりました。

大谷がマウンドに上がり、野手がグラウンドに散っていきます。まずは日本は守備から。よーしカメラで全員追ってみよう。(←無謀)

岡本。

村上。

源田(ピンボケごめん!)。

牧。 …じゃない! あれ? 牧はどこだ?

ま…じゃなーい! あぁ時間が~。

いたいた! 牧!

ヌートバー。…でタイムリミット。むうう…全員は追えなかった~。…と、はしゃぐのはここまで。妙なことで悔しがってないで全力で応援しましょう。さぁ、まもなく試合開始です!

試合開始

PM19:00 日本対中国の試合開始。

マウンドで構える大谷。

前述のとおりローソンチケットの抽選でチケットを入手したのですが、この時はまだ誰が開幕戦で投げるのかわかっていなかったんですよね。大会前の強化試合の先発順から逆算して、ここで朗希が投げるなら~山本由伸がこうで~とか色々考えて、開幕は大谷が投げるかもとワクワクしていました。的中して嬉しかったですね。

中国の先頭バッターは、梁 培(リョウ バイ)選手。日本生まれなんだそうです。

さあ、注目の第一球。

この躍動感! コレを観られただけでも今日ここに来た甲斐がありました。初球は157kmのストレート。

ちなみに私のスマホは3年前のものでズーム機能の精度は高くありません。でもWBCではズームして写真を撮りまくりたいと考えていたので、新たにスマホやデジカメを購入しようか悩んでいたところ、見つけたのがこの望遠レンズでした。

スマホのカメラレンズに簡単に取り付けられてズーム撮影できるようになりました。値段のリーズナブルさも良き。おかげさまで大谷や侍たちの雄姿をバッチリ撮影することができました。

序盤戦(1回~3回)

三振で1アウト。その後しっかり後続も打ち取り3アウト。出足好調!

侍ジャパンの切り込み隊長はメジャー組のヌートバー。場内には「ヌ~~~!」の大コールが巻き起こりました。私は最初ブーイングが起こったのかと思い「なんで??」と焦りましたよ(笑)。これがヌーイングなんですね。

さあ、初球… …あ、売り子さんが…。

おお!

初球から積極的に振っていきセンターへ抜けるヒット! 球場は大盛り上がり。これは勢いづきますね。

二番近藤は四球を選んで出塁。なんだろう、個人的に選球眼のいい選手は球場で生観戦すると頼もしさ三割増しです(笑)。

そして三番の大谷がバッターボックスへ。す、凄い歓声…。皆が大谷の一挙手一投足を見逃すまいとしている雰囲気が伝わってきます。

ここはストレートのフォアボール。大谷は一度もバットを振らずに出塁。大谷のスイングはおあずけですね。

そして無死満塁で若き三冠王、村神様の登場です。

村上も四球を選び押し出しで1点入りました。初回から得点が入り幸先がいいですね。

日本 1 – 0 中国

続いて今季からボストン・レッドソックスでプレイするメジャー組の吉田正尚。それにしても大谷・村上・吉田のクリーンナップ。相手投手からしたら怖すぎです。

画質がブレてしまい、もの凄いホームランを打ったような感じになりましたが吉田は遊飛で凡退。

六番岡本。巨人の主砲が六番にいるなんて贅沢な打線ですね。岡本は右飛でアウト。3塁タッチアップの近藤がホームで憤死して3アウト。むう~中国もなかなかやりますね~。1回表終了です。

2回表も大谷はしっかり三者凡退に打ち取り格の違いを見せつけます。

2回裏の攻撃は七番の牧から。ベイスターズの若き主砲です。この選手は私の「推し」です(笑)。

昨年、同僚に誘われて横浜スタジアムに観戦に行った時に買った牧のユニフォームです。ユニフォームはホームよりビジターが好きなんですよね~。

一度両足を揃えてから開くルーティンがカッコいい!

いい当たりでしたが三ゴロで牧は凡退。

続く八番源田が内野安打で出塁するも、まさかの牽制死でアウト! 微妙な判定でしたが日本ベンチからチャレンジ(リプレイ検証)の要求は無し。私の周囲からも「チャレンジは?」「チャレンジしないんだ」の声。見ず知らずの人たちと同じ心境を共有できるのも生観戦の醍醐味です。

九番の甲斐が四球と投手の牽制エラーで二塁まで出塁。打順は先頭に戻りヌートバー。

ヌートバーが四球を選び二番近藤も四球で出塁。フォアボール多いですね。ですがこれで満塁となり絶好のチャンスに打席に入るのは…!

大谷翔平! もの凄い大歓声! 球場のボルテージは最高潮です!

…っ! ああ~~っ…。結果はショートゴロ。3アウトで2回裏終了です。

3回表。中国の攻撃。1アウトで中国代表キャプテンの羅 綿駿(ラ キンシュン)の打球がセカンドとセンターの間に落ち… …と、センターのヌートバーがなんとスライディングキャッチ! 初回の出塁といい、素晴らしいプレイでチームを盛り立てます! あー、それなのによそ見していてキャッチの瞬間を写真どころか見ることもできなかった~。ポテンヒットになると思って目線を切ってしまったのが敗因です。ヌートバー、ごめん!

大谷が後続をしっかり打ち取り3アウト。これで3回表終了。ベンチに走って戻ってくるヌートバーにスタンドから賛辞の拍手が降り注いでいました。パチパチパチ!!

3回裏の日本の攻撃は、村上三振。吉田二ゴロ。岡本と牧が四球。源田が投ゴロで終了。うーん、四球と残塁が多い。序盤は押し出しの1得点のみと少し重い展開。

ふと、今回のWBCは雰囲気が今までと違うな、という感じがしています。私は第1回大会からリアルタイムで日本戦をすべてTV視聴していますが、今回は何か違うんです。初の生観戦だから? …いえ、そういうことではなく何か全体的な熱気の質が変わったような。黎明期のWBCでは「盛り上がってるのは日本だけ」、「海外では誰も見てない」なんて批判も多く、野球ファンとしては寂しい気持ちになったものですが、大会を重ねて少しずつ確実に変わってきていますよね。「WBC日本代表のユニホームを着ることが最高の栄誉であるとみんなが思える大会に自分たちで育てていく」。2008年にイチローがインタビューで口にした言葉です。当時WBCは賛否両論が渦巻いてましたが、一番ストンと入ってきた私の中で一番の名言です。…なるほど。今まさにこの大会が「育ってきている」ことを感じているのだなと思いました。イチローは凄いですね。15年も前にこんな言葉を残せるなんて。

中盤戦(4回~6回)

名言といえば私の推しの牧選手の試合前の「声出し」も秀逸でした。「こんな最高のメンバーでやるのあと4試合しかないです」も良かったですが、個人的には「もう準備できています。いつでも大丈夫です。」と控えにまわってもチームで戦う気持ちを無くさず鼓舞する姿勢が素晴らしいと思いました。

シャンパンファイトでの謎ダンスを披露する陽キャ。優勝が決まった瞬間、最初に大谷に駆け寄るもスルーされるいじられキャラ。そして打席に立てば広角に打ち分けられるパワーヒッター。一昔前に比べて大人しくなったと言われる現代のプロ野球選手ですが、なかなかどうして、抜群の個性を見せてくれる選手ですね。

4回表は大谷が初ヒットを許すも無失点で切り抜け、4回裏。日本の攻撃。甲斐は三ゴロ。ヌートバーは一失で出塁。近藤がライト前ヒット。近藤は四球、四球、ヒットとまさに「好球必打」。

走者一三塁の好機で打席には大谷!

低めの球をすくい上げるように打ち、打球は左中間へ!

あと少しでホームランかというフェンス直撃の2点タイムリー2ベースヒット!

ペッパーミルポーズでベンチに応える大谷。いや~勝負強いわぁ~。流石です。

日本 3 – 0 中国

…おや? 清水コーチと話しながら大谷が首を傾げていますね。 

どうやら先ほどのバッティングを振り返っている様子です。

もう少しでホームランだったからなのか、悔しそうな表情を浮かべています。…ホントこの人の向上心には脱帽するしかありません。

その後は村上が二ゴロ、吉田に死球、岡本四球で2アウトですが満塁に。

ここで打席には牧秀悟。いけー!

あぁ、惜しくもショートゴロで二塁フォースアウト。4回裏終了です。

5回表からは投手大谷は降板しDH(指名打者)に。マウンドには巨人の次世代エース、戸郷翔征が上がりました。そして三者連続三振! 完璧なピッチングで中国に出塁を許しません。大谷に負けていませんね!

5回裏。源田三振、甲斐四球で打席はヌートバー。ここまで全打席出塁しています。頼もしいぞ、たっちゃん!

6-4-3(遊撃手⇒二塁手⇒一塁手)のダブルプレーで3アウト。5回裏終了。

6回表は戸郷が続投。2アウトまで取ってから、ここで梁 培(リョウ バイ)選手にソロホームランを打たれます。後続はしっかりと抑えましたが侍ジャパン初失点となりました。

日本 31 中国

6回裏は2番の近藤から。見逃しの三振で1アウト。

大谷の第四打席です。前打席はいい当たりでしたね~。これはホームラン期待です!

結果は…フォアボール。続く村上の打席で投手が暴投。村上敬遠の上、中国が4人目の投手交代。吉田は二ゴロで二塁の村上が封殺。岡本が三ゴロで3アウト。二者残塁で6回裏終了です。う~ん。なかなか重い試合展開ですね。WBCの開幕戦はいつもこんな試合になりがちですが(笑)。

ふと、辺りの観客席を見回してみると…目を閉じて寝ている人たちがチラホラと。私は大丈夫ですが、確かに今日の試合は四球と残塁が多すぎますね。あと球数制限があるので投手交代も多く、言葉を選ばずに言うと少しダレた雰囲気になっていました。仕方のないことですが普段野球を観ない方には少々退屈に感じるのかもしれません。MLBでも「ピッチクロック(投手が投球するまでの時間を制限するルール)」が導入され、試合が間延びしないよう改善を試みていますよね。翌日この開幕戦をTV視聴した同僚も普段野球を見慣れていないので途中で居眠りしちゃった、と言っていました。「野球ってこんな感じなの?」と言われ思わず「1球1球にハラハラドキドキ息をのむ展開が野球の醍醐味。そういう試合も見て欲しい」と慌ててフォローしたのは良い思い出です(笑)。そしてこの後の準決・決勝がまさにその醍醐味の塊のような試合になりました。同僚から「これが野球の面白さなんだね」と言われた時は嬉しかったですね。

終盤戦(7回~9回)

さあ、終盤戦。戸郷が7回もマウンドに上がります。これは第2先発という役割でしょうか。この回ランナーを出すも粘りのピッチングで無失点に抑えてくれました。

7回裏。先頭バッターは牧。

球場内に牧の応援歌が鳴り響きます。(オオオオー♪ オオオオー♪ オオオオーオオ♪ 牧秀悟! オオオオオ♪ オオオオオ♪ 届け 我らの声 鍛えた そのパワー かっとばせ 勝利を さぁ目指せ ホームラン かっとばせー! 秀悟!)

打ったーーー!

打球は逆方向! 勢いよく伸びて…!

ライトスタンドに…!

入ったーーーーー!!

スタンドは大盛り上がり! 牧のソロホームランで侍ジャパン追加点です! うおー!

日本 4 – 1 中国

(つ゚∀゚)デスターシャ!! …ここからじゃ見えない!(笑)

さすが牧。やってくれましたね~! 推しの一発に大興奮です!

源田二ゴロ。甲斐三振。ヌートバーが一失で出塁。近藤三振で3アウト。7回裏は牧の1点のみで終了。

8回表。この回から、マウンドには戸郷に代わり阪神のセットアッパー、湯浅京己。そしてセカンドには牧に代わり山田哲人が守備についています。

湯浅は三者連続三振で危なげなく中国打線を抑え込みます。ホント日本の投手陣はトップレベルです。

8回裏は大谷の第五打席から。私の前の座席では小さな男の子が必死に応援をしていてなんとも微笑ましいです。大谷や侍ジャパンの活躍を目に焼きつけて将来プロ野球選手になって欲しいですね(笑)。

その少年の目の前で大谷打ったー!

一二塁間を破るライト前ヒット。今日先発で4イニング投げているとは思えないほどの体力と集中力ですね。

村上三振。吉田四球。岡本四球でまたも満塁。そして打席にはさきほど牧と代わった山田哲人。

…おおお、凄い声援。そして「やまーだてつとー!!」の大合唱。人気がありますね~。国際試合では打ちまくる山田。球場内の期待も高まります…!

鋭い打球がレフトの前に落ち、タイムリーヒット! やはり国際大会での勝負強さは健在!

日本 5 – 1 中国

スクリーンに映し出される山田の笑顔。この人、長年活躍しているから勘違いしがちですがまだ30歳なんですよね。次回のWBC代表にも選ばれたら今回のダルビッシュのような精神的支柱になってくれそうな予感…!

依然満塁で源田がストレートのフォアボールで押し出し。更に追加点が入りました。

日本 6 – 1 中国

続いて甲斐の2点タイムリーヒットが生まれ中国を突き放します!

日本 8 – 1 中国

ヌートバー四球。近藤は一ゴロ。ホーム送球で三塁ランナーは封殺。ダブルプレー狙いで送球は一塁に…! …が、近藤の足が勝り一塁はセーフ!

何とかダブルプレーは免れ、大谷の第六打席が回ってきました。2アウト満塁で8-1。一塁代走の周東がホームに帰れば11-1でサヨナラコールド勝ちになります。大谷なら長打も十分期待できます。こんな場面で回ってくるなんてやはり持っている、大谷翔平!

ピッチャー投げた。さあ、結末は…!

ああ~。残念ながら打球はセンターのグラブに収まりました。なかなかそううまくはいきませんね。でも1試合で6回も大谷の打席が見られて大満足ですよ。長い8回裏の攻撃が終わりました。序盤、中盤のフラストレーションを開放するかのような侍ジャパンの猛攻でしたね。

ここで本日の来場者がスクリーンに映し出されました。41616人。すごい人数です。この内の一人になれたことに感謝。

そして9回表。あとアウトカウント3つ。日ハムの伊藤大海が守護神としてマウンドに上がりました。東京五輪での強心臓な投球スタイルは頼もしかったです。

三振、右飛で2アウト。勝利まであと一人…!

スパーーーン! 渾身のストレートがキャッチャーミットに収まり試合終了! 

日本 8 – 1 中国

2023年WBC開幕戦。侍ジャパンの勝利!!!

試合終了

試合後のヒーローインタビュー。今日のヒーローはもちろんこの人。

投打で大活躍の大谷翔平選手です! 横から観るヒーローインタビューもおつなものですね。

4回の2点タイムリーについて聞かれ、「あともうちょっとでホームランだったので…」と大谷。あ、やっぱりあの悔しそうな表情は惜しくもフェンスに阻まれたからなんですね。

明日の日韓戦について聞かれ、「先発ダルビッシュさんなんで」の発言にどよめく場内。言った後で若干バツの悪そうな大谷さん(笑)。

インタビュアーから「前回のヒーローインタビューでは『もっとファンの皆さん盛り上げて下さい』と言っていました。…どうでしょうか? この素晴らしいお客さんは…。」の質問に苦笑する大谷。そして歓声。

大谷「そうですね。ほんとにこれだけ夜遅くまで最後まで残って頂いて、感謝してますし、…ただまだまだ足りないんで。

その言葉を受けて球場内はこの日一番の大歓声に包まれました。

「(盛り上げが)まだまだ足りない」なんて言われたらファンはもっともっと応援しようと思いますよね。私の隣に座っていた観客からは「ほっほ~」と感嘆の声が漏れていました(笑)。あと、「夜遅くまで最後まで残って頂いて」とファンを気遣うことも忘れてないですからね。確かに時刻は23時。でもその気遣いがあるだけで残って良かったとあらためて思えました。大谷選手の言葉の力は凄いですね…。その後、決勝戦前のスピーチで生まれた「憧れるのをやめましょう」、これも秀逸でした。裏を返せば「憧れていますよ」という意味になりますからね。対戦相手への敬意も忘れない名スピーチ、これも今後語り継がれるWBCの名言になりますね、きっと!

最後に

いかがでしたか?

大会5回目にして初の生観戦。大谷の迫力ある投球。推しのホームラン。そして侍たちの活躍と勝利が見られて、私は大大大満足でした! この記事で少しでも開幕戦の雰囲気や臨場感が伝わったら幸いです。

ちなみに決勝のアメリカ戦は有休を取ってバッチリTV視聴しました。8回表開始の時点で「(二人出塁すればトラウトに回るなぁ)」と漠然と思っていたら、運命に吸い寄せられるようにその通りになっていってドキドキが止まりませんでした。9回表の漫画みたいな展開は色々なところで色々な方が散々話されてると思いますので割愛します(笑)。

とにかく最高の二週間でした。選手、監督、コーチ、スタッフの皆さま、本当にお疲れ様でした! そしてありがとうございました!

なお、バケットリストの『32. WBCの試合を観に行く』がこれで達成です!

バケットリスト(抜粋)
  1. ソロキャンプをする
  2. 車中泊をする
  3. WBCの試合を観に行く【達成】
  4. ボクシングを観に行く
  5. 漫才を観に行く

さて、最後はWBCメキシコ代表監督の準決勝戦後のコメントで締めさせていただきましょう。勝敗を超越した素敵なコメントです。

“Japan advances, but the world of baseball won tonight.”
(訳:日本が勝った。だが今夜の試合は野球界の勝利なんだ。)

とらせいでした。

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