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【新選組を行く】ゆかりの地 ペリー公園

新選組

NHK大河ドラマ「新選組!」第1回「黒船が来た」にて、放送の終わりに「新選組を行く」で紹介されたペリー公園に行ってきました。

この記事ではペリー公園のインフォメーションや実際に最寄駅から歩いたルート、ゆかりの地を巡った様子などをドラマの感想を交えながら写真付きで紹介します。

動乱の幕末。その歴史の一端を垣間見てはいかがでしょうか。

嘉永6年。1853年。浦賀沖に突如姿を現した4隻の不気味な軍艦。通称「黒船」。千石船の20倍もある大きな船に人々は城が動くようだと度肝を抜かれます。艦隊を率いて強硬に開国を迫ったのはペリー提督でした。当時アメリカは太平洋航路を開こうとし、また捕鯨船の補給基地を必要としていました。200年以上鎖国を続けてきた徳川幕府は、武力ではもはや勝ち目がないと日米和親条約を結ぶことになります。その姿勢に対し、天皇を中心に外国の圧力を排除すべしとする尊王攘夷の思想が急激に力を持ち始めました。幕末の動乱の世はこうして動き出したのです。

NHK大河ドラマ「新選組!」 新選組を行く「浦賀とペリー来航」

インフォメーション

ペリー公園

・入館料:無料
・住所:〒239-0831 神奈川県横須賀市久里浜7-14
・開園時間:24時間
・休園日:なし

ペリー記念館

・入館料:無料
・住所:〒239-0831 神奈川県横須賀市久里浜7-14
・開館時間:9:00-16:30
・休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始

アクセス

・京急久里浜線「京急久里浜駅」より徒歩16分

注意事項

・ペリー公園、ペリー記念館には駐車場はありません

目的地までのルート

実際のルート(写真付き)
  • STEP1
    京急久里浜駅

    改札を出たら西口から外へ出ます。

  • STEP2
    くりはま商店街

    階段で地上に降りて「くりはま」商店街の中を進みます。

    商店街を抜けてもそのまままっすぐ進みます。ちなみにこの日は気温22℃で快晴。少し強い風が半袖姿に気持ちがいいです。

    左側に学校のグラウンドが見えてきました。それでもまっすぐに進みます。樹々の緑が鮮やかですね。

    ひたすらまっすぐ進みます。今のところ海は見えてこない。

  • STEP3
    ヤマダ電機

    ヤマダ電機が見えたら手前で右折します。

    右側のグラウンドが途切れるこの位置で今度は左に曲がります。

    おや…? 道の向こうに見えるのは…。

    何となく船っぽいものが見えます。海だ!

    海を目指してまっすぐ歩いていくと、左側に「ペリー公園」の文字が。…どうやらこちら側は公園の裏手みたいですね。ぐるっと表に周ります。

  • GOAL
    ペリー公園

    今度こそゴール! ペリー公園到着です。

ペリー上陸記念碑・記念碑広場

ペリー公園はペリーの久里浜上陸を記念して作られた歴史公園です。ゴールデンウィークということもあり、広場には結構な人出がありました。そしてその真ん中には「ペリー上陸記念碑」が建てられています。

ふと右手側に目をやると、ここにも碑が。

泰平の ねむりを さます じょうきせん たった四はいで 夜も 寝られず

じょうきせんの碑

これは、お茶に「上喜撰」という銘柄があり、黒船の「蒸気船」と掛けているそうです。たくさんお茶を飲むと寝られなくなるなんていいますが、それを黒船が来航したことで寝られなくなったと、当時の混乱を表現しているのだとか。面白いですね。

ペリー上陸記念碑に近づいてみました。1901年(明治34年)に、ペリーの上陸の足跡を伝える為に米友協会が建立したそうです。

記念碑の足元には、ペリーの乗ったミシシッピー号の航路が刻まれていました。太平洋を横断してきたのではなく、大西洋からインド洋を経由してきたんですね。

間近で見るとかなり大きいです。記念碑。ちなみに「北米合衆国水師提督伯理上陸紀念碑」は当時の総理大臣「伊藤博文」の書らしいです。書の中の「伯理」はペリーの意味だとのこと。ハクリー?

記念碑の裏側。こちらは英語で書かれています。

おっと。記念碑の上に鳥が。カモメや海鳥なら雰囲気も出るのですが、この子はハトみたいですね(笑)。

広場では元気に走り回って遊ぶ子供たちがいて、楽しそうな声を聴いてると癒されます。

日差しが暑いので、立派な松の木陰で一休み。

公園の奥には小さな子供も遊べる広場がありました。黒船をモチーフにした遊具もあり、なかなか凝ってます。さすがペリー公園!

久里浜海岸

さて、このまま記念館の中へ入ろうとも思いましたが、せっかくの晴天が崩れてしまわないうちに、先に「久里浜海岸」に行くことにしました。海岸は道路を挟んでペリー公園入口のすぐ向かい側にあります。

浜辺ではバーベキューを楽しんでる人の姿も。ここも賑わっています。

久里浜海岸。ここに黒船が来航したんですね。自分たちが知っている20倍もの大きさの船が4隻も現れたら、当時の日本人たちの衝撃はどれほどのものだったのでしょうか…。

顔を上げると、青天を切り裂く飛行機雲が見えました。

下を見ると、波が打ち寄せる浜辺と自分の影のコントラスト。本当に心地良い天気です。

ペリー公園へ戻ってきたら、さっきの飛行機雲の名残が空に見えました。さて、ペリー記念館へ行きましょう。

ペリー記念館

ペリー記念館は1987年(昭和62年)に横須賀市市制80周年を記念して作られました。入館料はかかりません。なんと無料です。

入口ではペリー提督の胸像がお出迎え。

展示の種類も豊富ですね。何やら「すごろく」も楽しめるようです。

館内に入ると撮影している人が誰もいなかったので、もしかして撮影禁止? …と思いましたが、受付の方に確認すると「いいですよー」と言って頂き一安心。確認は大事ですね。

受付には入館者用の名簿が置いてあり、日付と名前を書くだけなので、すみやかに記入を済ませました。脇には「書籍展示」のスペースが。

名簿への記入をするとスタッフの方からパンフレットが貰えます。『とらせいはペリーこうえんのパンフレットをてにいれた』

ホールの奥には、当時の黒船来航を再現したジオラマ模型が展示されていました。模型でも威圧感が伝わってきます。

2階もあるので、階段で上がります。その途中にも所狭しと、貴重な資料が展示されています。

2階に上がると、四方をぐるっと展示ケースが囲んでいました。

あった! 入口で案内のあった「すごろく」ですね。小さいお子さんにも飽きさせない工夫がされていていい感じです。

昔の事とは言えやはり幕末。かなり詳細な資料が多く残っていて感心してしまいます。どんな資料があるかは、後段の「その他ギャラリー」を見て頂ければと思います。そしてもちろん、ぜひ実際に記念館へ足を運んで確認してみてください!

「映像展示」です。スライドに動画が映され、ペリー来航について紹介していました。

フロアの中央には「ペリー来航ころの三浦半島警備の様子」が展示されていました。当時の日本人の諸外国への畏怖、警備の物々しさが感じられます。

ここは「企画展示」ケース。企画ということは時期によって中身が変わるのでしょうか。

日本人。

そしてアメリカ人。こうして比較すると同じ時代とは思えない…。それほど鎖国していた日本と欧米には文明に差があったんですね。

「画像展示」です。パソコンを使って資料を見ることができます。

1階受付に戻りお土産を眺めていると、スタッフの方が声を掛けてくれました。その方が言うには、ハイネという画家が描いた「ペリー上陸図」があるのですが、メディアがテレビで別の場所の絵を間違って久里浜として紹介していることがたまにあるそうな(笑)。面白い話が聞けました。

せっかくなのでその「ペリー上陸図」のポストカードを購入。1枚150円也。スタッフの方、御年配の男性でしたが、横須賀のパンフレットをくれたりと、すごく丁寧に応対頂いてありがとうございました。

外へ出ると天気も子供たちも変わらず絶好調!子供はペリーよりも天気ですよね(笑)。コロナ禍で大変な状況ですが、少しずつ日常が戻って来ているのかな?

そんなことを実感しながら、ペリー公園を後にしました。

その他ギャラリー

※画像をクリックすると拡大できます。

最後に

ドラマ「新選組!」では、近藤と土方も黒船を見に浦賀まで行っており、船に掲げられているフラッグ(国旗)を奪ってやろうと、近くにあった釣り船を漕ぎ出します。

少しも進まないうちに釣り船が浸水して慌てたり、黒船から祝砲が鳴って仰天したりと、三谷幸喜氏の脚本らしいコミカルなシーンがあるのですが、これは日本とアメリカの歴然とした武力の差や動乱に巻き込まれて翻弄していく近藤たちの未来を示唆しているのかなと思わず唸ってしまいました。

放送当時は特に何も思っていませんでしたが、ゆかりの地を訪れてから改めてドラマを見直すと、また違った気づきがあって面白いですね。

この調子で、これからも新選組ゆかりの地を巡っていきたいと思います。

とらせいでした。

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