NHK大河ドラマ「新選組!」第3回「母は家出する」にて、放送の終わりに「新選組を行く」で紹介された土方歳三 資料館に行ってきました。
この記事では土方歳三資料館のインフォメーションや実際に最寄駅から歩いたルート、ゆかりの地を巡った様子などをドラマの感想を交えながら写真付きで紹介します。
動乱の幕末。その歴史の一端を垣間見てはいかがでしょうか。
東京都日野市。甲州街道の宿場として栄えた町です。土方歳三は天保6年1835年この地の石田村に生まれました。生家はお大尽と呼ばれるほどの豪農でした。現在(2004年当時)は歳三の兄、喜六から6代目にあたる子孫が住んでいます。生家の一室には歳三ゆかりの品々が大切に展示されており全国から多くのファンが訪れます。幼くして両親を亡くし末っ子でいたずらっ子だった歳三。この家で天下に名を成す夢を抱いていたのかもしれません。
NHK大河ドラマ「新選組!」 新選組を行く「土方歳三の故郷・日野市」
インフォメーション
・入館料:大人 500円、小・中学生 300円
・住所:〒191-0021 東京都日野市石田2-1-3
・開館時間:12:00-16:00
・休館日:第1・3日曜日以外の全日
・多摩モノレール「万願寺駅」より徒歩3分
・当該資料館は2022年11月末に一旦休館となります
目的地までのルート
- STEP1万願寺駅
目的地は徒歩3分の距離なので、駅のホームからでも遠目に人が並んでるのが見えました。
万願寺駅の西側3番から外に出ます。
- STEP2駅前横断歩道
外に出て目の前にある横断歩道を渡ってすぐ右折します。
信号が青に変わるのを待っている時に、ふと右側に目をやると資料館の案内看板が見えますね。
- STEP3日野バイパス沿い歩道
横断歩道を渡って右折すると…
「ヒジカタ君」がお出迎え!
そして先ほど見えた資料館の案内看板。ここが入館待ちの列の最後尾ですね。AM9:15から並び始めます。並んでる人は7対3ぐらいで女性比率が高い印象です。さすが副長は女性人気が高いですね。
この日はゴールデンウィーク中ということもあり列の長さは下図のとおりです。かなりゆっくりとしか進みません。
AM10:15。並び始めてから1時間。やっと半分ぐらい進みました。この日は気温19℃。並んでいる最中は定期的に誘導員の方々が丁寧に声掛けしてくれていました。
「暑い中ありがとうございます!」
「お水飲んでください」日差しが強い日は、日除けや水分は必須ですね。列の途中、自販機がありますが、道を挟んで向かい側にあるので、一人の場合、列を離れて買いに行くには難しいです。ソロの方は予め水分を用意しておきましょう。
「白線の内側に立っていただけるとうれしいかなー」
「館内は現金払いのみなので、カードの方はダッシュでコンビニいった方がいいですよー」誘導員のユーモアのあるアナウンスを聞きながら列は進みます。そうですね。水分と同様、並ぶ前に現金を用意するのもお忘れなく。
- GOAL土方歳三資料館
AM11:00。入り口付近に着きました。念願のゴール!
少し長い待ち時間でしたが、陽をこんなに浴びるのは久しぶりで気持ちよく待てました。
時期によっては長時間並ぶことも想定されるので、これから訪れようと思われてる方はお気をつけくださいね。
土方歳三資料館
門前。「土方歳三生家跡」と「和泉守兼定」について説明している立札がありました。
開館日は月2回。入館料は500円(小・中学生は300円)です。
門前にはお土産屋のテントもありました。土方家の家伝薬「石田散薬」をもじった和菓子(750円)などが売られていました。
さていよいよ入館です。門をくぐりましょう。
「土方」の表札です。前に進みながら慌てて撮影したら自分の指が写ってしまいました。
資料館に隣接する形で子孫の方の住居が建てられています。また指が写って…。慌てすぎですね。
土方歳三の胸像。副長、お邪魔いたします。
前方に見える黒い柱が、歳三がお風呂上りに相撲のぶつかり稽古をしたと言われる「大黒柱」です。現在は資料館入口の梁として残されています。
右に目をやると「土方歳三手植えの矢竹」がありました。歳三が武士になる決意を込めて植えたそうで、何と今でも繁茂しているんだとか。凄い…。
入口前まで来ました。ここで入館料を支払います。すぐ渡せるように現金を出しましょう。また入館の際、靴を脱ぎますので脱ぎやすい靴を履いてくるといいですよ。周りの迷惑にならずスムーズに入館できるよう、準備しましょう。
受付で入館料を払うとパンフレットが貰えます。
なお、館内は「撮影禁止」ですので文章のみで軽く館内の様子を説明しますね。
<土方歳三資料館内>
館内は15~20畳ぐらいの広さで壁側が全面ガラス張りになっており、歳三ゆかりの書状や武具等が所狭しと展示されていました。
・石田散薬を卸す時に背負った薬箱
・新選組袖章
・鎖帷子・籠手
・鉢金
・和泉守兼定
・書状の数々
・etc
観覧は順路に沿って歩きながらになるので、自分のペースでじっくりと見るのは難しいと思います。
市指定有形文化財である土方の愛刀「和泉守兼定」は、館内の一番奥に展示されていました(特別展示)。
柄巻(手に持つところ)の部分が激しく摩耗しているのをスタッフさんが声をかけてくれ、教えてくれました。土方が兼定を帯刀していた期間は長くはありませんが、この摩耗が短期間でも酷使されたことを雄弁に語っていますね。
この兼定を見れただけでも資料館に足を運んだ甲斐がありました。周りの人も「やっと見れた」「泣きそう」と感激してましたよ。
館内でも幾つか土方グッズが販売されていました。
その中で「土方歳三資料館の図録」を購入しました。1,800円です。カラー写真満載で80ページもあります。館内で見逃した展示物はこの図録で補うことができますね。
外に出ると木刀が飾られていました。
上が「天然理心流三代目宗家 近藤周助使用木刀(複製)」
下が「土方歳三使用 天然理心流木刀(複製)」
実際に手に持つことも可能ですので、受付に声をかけてください。
私も実際に手に持ってみました。持った感じそんなに重いとは感じませんでしたが、実際に振ってみると剣先がずっしりと来ました。これを振り続ける稽古を想像したら…腕の筋肉がとんでもないことになりそうですね…。
外のガレージにもお土産ブースがありました。「ヒジカタ君」のノボリがかわいいです。
アニメキャラクターのパネルもありました。「刀剣乱舞」という作品で、日本刀の名刀を男性キャラに擬人化したものらしいです。となるとこのキャラは「和泉守兼定」ですね。めちゃくちゃイケメンです! なるほど。女子のお客さんが多かったのは、そういう理由かと合点がいきました。
胸像を後ろから。副長、お邪魔いたしました。
そして門から外に出て、資料館を後にしました。まだまだ続々と人が並んでいます。
その他ギャラリー
※画像をクリックすると拡大できます。
最後に
展示物をじっくりと見ることは叶いませんでしたが、土方が遺した展示物はどれも良い意味で生々しさがあり、短い時間であっても土方歳三という男の息吹を感じることができました。特別展示の「和泉守兼定」も見ることができ、大満足です。
そしてやはり土方人気は凄いと改めて実感しました。2時間も並んだので、それはもう実感するしかないです(笑)。
ちなみに先日友人から薦められ、漫画「ゴールデンカムイ」を読了しました。何とこの漫画に土方歳三が登場しています。しかもちょっと意外なかたちで…。土方ファンでまだ読まれてない方はチェックしてみてはいかがでしょうか。
とらせいでした。
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