NHK大河ドラマ「新選組!」第36回「対決見廻組!」にて、放送の最後に「新選組を行く」で紹介された西郷・勝 ゆかりの地に行ってきました。
この記事では西郷・勝 ゆかりの地のインフォメーションや実際に最寄駅から歩いたルート、ゆかりの地を巡った様子などをドラマの感想を交えながら写真付きで紹介します。
動乱の幕末。その歴史の一端を垣間見てはいかがでしょうか。
東京、上野公園にある西郷隆盛像。明治31年、維新の功績を称え建立されました。西南の役では朝敵となった西郷ですが、その名誉回復に力を尽くしたのが勝海舟でした。勝と西郷が初めて出会ったのは禁門の変の直後でした。西郷は幕臣でありながら幕府や藩を超えた国の構想を語る勝に驚き、「勝先生にひどくほれ申し候」と記しています。それから4年後、再び二人は対面します。江戸を目前にした薩長軍を率いる西郷に勝は攻撃中止を訴え、江戸城無血開城が実現したのです。晩年、勝は西郷のことをこう語っています。「天下の大事を負担するものは果たして西郷ではあるまいか、と密かに恐れた」
NHK大河ドラマ「新選組!」 新選組を行く「西郷隆盛と勝 海舟」
インフォメーション①(西郷隆盛 銅像)
・入場料:無料
・住所:〒110-0007 東京都台東区上野公園
・開園時間:5:00-23:00
・休園日:なし
・JR「上野」より徒歩2分
・時間外は立入禁止
目的地までのルート①(西郷隆盛 銅像)
- STEP1上野駅
不忍口から外へ出ます。
右を向き屋外に出ます。
横長の横断歩道がありますので渡ります。
渡ったら左方向を道沿いに歩いていきます。
- GOAL上野恩賜公園
上野公園に到着です。正式名称は上野恩賜公園(うえのおんしこうえん)と言うんですね。知りませんでした。
西郷隆盛 銅像
公園入口の階段を上ると開けた場所に出てきました。さて、西郷どんはどこにいるのでしょうか。
右に目を向けると…、おぉ、あの横姿は…!
見つけました。これが有名な西郷隆盛像です。上野公園のシンボルですよね。
正面からのせごどん。写真や映像で見たままです。…当たり前か(笑)。でも感激です。
大河ドラマでは俳優の宇梶剛士さんが西郷隆盛を演じています。
自らの職務を全うする頑固さや、金平糖など甘いものに目がないお茶目さ、そして権力者を前にしても物怖じしない豪胆さなど、宇梶さんのイメージとも重なりますよね。それに太い眉と力強い目。ビジュアルもそっくりです(笑)。
坂本龍馬が「目玉の太いただの呑気なオッサンのように見えるが実は権謀術数に長けた男」と言うように、かなりの駆け引き上手で倒幕に向けて様々な局面で暗躍します。
薩長同盟の立役者である坂本龍馬の暗殺や、近藤勇への襲撃にも間接的に関わっており、最終的には勝海舟に江戸城無血開城をさせるなど、徹底的に佐幕派を追い詰めました。
当時ドラマを観ていた時はそこまで感じなかったですが、あらためて観なおしてみると新選組にとってラスボス感ハンパないな、西郷隆盛…。
西郷隆盛像のすぐ近くにお墓がありました。これは…誰のお墓でしょうか?
「TOMB OF SHOGITAI WARRIORS」…。しょうぎたい…。どこかで聞いたような…。
私は歴史に詳しいわけではありませんから、頭の中にある「新選組!」からフル検索。
カリカリカリ… …ピーン!
原田左之助は幕府の彰義隊に加わって上野で戦死したとも、大陸に渡り馬賊になったとも言われています。
NHK大河ドラマ「新選組!」 新選組を行く「新選組それぞれの道」
思い出した!「新選組!」の最終回でのナレーションで紹介されていました。
史実はわかりませんが、もしかしたらここに新選組十番隊組長の原田左之助が眠っているかもしれないんですね…。
公園内で歩みを進めると地面のタイルにイラストが描かれてました。
これは某アニメ制作会社の象徴的キャラクターですね。え…? でも濡れてる? これって水…!?
あのしゃがみこんでいる人が水を使って描いているようです。すごい!
私世代ど真ん中のヒーローもいました。いやこれは楽しいですね! 思わず写真を撮ってしまいます。
こんなイラストもありました。子供が見たら絶対はしゃぐやつです。大人が見てもはしゃいでますが(笑)。
他にもたくさんイラストが描かれていました。水溜まりと勘違いして踏んでしまいそうになっている人が何人もいましたね。ちょっとちょっと。踏んじゃダメですよ!
上野公園と言えば桜並木が有名ですが、残念ながら季節は晩秋。当然枯れてしまっています。桜が満開の時期にも来てみたいですね。
でも赤や黄色の紅葉もすごく綺麗でしたよ。日本は四季折々の景色が楽しめる良い国だと実感しました。
20年近く関東に住んでいてこれまで一度も訪れたことがなかった上野公園。私の想像の5倍ぐらい広くてビックリしました。人出も多く、あちこちで大道芸やパフォーマンスが行われており、こんなに活気のある場所だったんですね。
それにしても…。私が外出する時は天気が優れないことが多い…。富士山の登頂で雨男は返上した筈なんですが(苦笑)。
その他ギャラリー①(西郷隆盛 銅像)
※画像をクリックすると拡大できます。
インフォメーション②(西郷・勝 会見の地)
・入場料:無料
・住所:〒108-0014 東京都港区芝5-33
・開場時間:24時間
・休業日:なし
・JR「田町」より徒歩3分
・ビルの工事中(2022年12月現在)のため石碑を見ることはできません
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目的地までのルート②(西郷・勝 会見の地)
- STEP1田町駅
三田口(西口)から外へ出ます。
駅前です。さて、色々なルートがありますが…。
右手側の通路から行くのがわかりやすそうですね。
この茶色の通路をまっすぐに進んでいきましょう。
つきあたりまで真っすぐです。
突き当りを右に行くと…。
階段がありますので地上まで降ります。
階段を降りきったら、くるっと右にターンです。
- STEP2国道409号
通りに出ると国道409号が横に走っています。右折します。
歩道をまっすぐ歩いていきます。
- GOAL西郷・勝 会見の地
第二田町ビルが見えてきました。…ゴール? 地図ではこのビルの辺りの筈ですが…??
西郷・勝 会見の地
あれ? 石碑がある筈ですが見当たりません…。
ふと振り返ってみると青いシートに包まれた工事中のビルが目に入りました。どうやら建替えを行っているみたいですね。
んん…? 工事で建てられた仕切りパネルに何か書いてあります。…あっ。
『建替えに伴い保管しています』
そういうことか~!ぐぬぬ…。これは事前に調べておくべきでしたね。
仕方がありません。建替えが終わってから再度訪れることにしましょう。その時改めて記事を更新したいと思います。
その他ギャラリー②(西郷・勝 会見の地)
※画像をクリックすると拡大できます。
インフォメーション③(勝 海舟 の墓)
・入場料:無料
・住所:〒145-0063 東京都大田区南千束2-3
・開園時間:24時間
・休園日:なし
・東急池上線「洗足池」より徒歩5分
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目的地までのルート③(勝 海舟 の墓)
- STEP1洗足池駅
洗足池駅から表に出ます。
目の前に横断歩道がありますので渡ります。
渡ったら右方向へ歩いていきます。
左側に金網のフェンスが見えてきます。
この道から洗足池公園に入っていけるようですね。
- STEP2洗足池公園
道なりに歩いていきます。なかなか良い雰囲気です。
途中道が分かれているので右側の道を進みます。
左手側を見ると公園で親子連れが遊んでいます。のどかですねー。
右手側を見ると「勝海舟の墓入口」の石柱が。ここですね。
- GOAL勝 海舟 の墓
見えました! 目的地に到着です。
勝 海舟 の墓
まずはお参りを済ませました。ちなみにお墓は1つだけでなく2つ並んでいます。正式には『勝海舟夫妻の墓』なので2つ並んでいるんですね。
そしてここにも幕臣、山岡鉄舟の名前が。以前訪れた、近藤道場「撥雲館(はつうんかん)」にも、山岡鉄舟の名がありましたね。
山岡鉄舟はドラマ終盤で勝海舟とのやりとりが多かった印象です。ロマンチスト(夢想主義者)の山岡鉄舟とリアリスト(現実主義者)の勝海舟。同じ幕臣でも考え方が真逆という対比が面白かったですね。
ドラマでは勝海舟と近藤勇は坂本龍馬の仲介でかなり序盤に出会っています。
勝海舟はべらんめえ口調でせかせかしている一方で、試衛館(近藤の道場)が天然理心流であることも知っている博学ぶり。頭の回転が早すぎて言動が変わり者っぽいというキャラクターでした。
そんな難しい役を演じたのは野田秀樹さん。この方の演技好きですね。上手いです。
勝「お前らも、俺が、んー、かん、感化してやろうか?」
近藤「( ˙-˙ )…。」
天然理心流が知られていてニコニコしていた近藤も一瞬で冷めた顔(笑)。
意外とドラマの出演回は少ないんですね。たったの5回ですか。もっと出演していたと勘違いするほどキャラクターのインパクトが強過ぎです。
ちなみに勝海舟の好きなシーン(というか演出?)は、物語終盤、勝は近藤に大げさなくらい新選組を持ち上げて労ったと思いきや、突然甲府へ行くことを命じました。江戸で敵を迎え撃ちたい近藤は当然難色を示します。
次のカットで、勝海舟は背中しか映っていない状態で「陸軍総裁がそう言ってるんだ。従って貰おうじゃねえか」と近藤を冷たく一喝。そして次のカットではすでに穏やかな表情から笑顔を見せます。
一瞬見せる「陸軍総裁」の厳しさ。強者感。それを表情が見えない状態で表現する演出にゾクッとしました。
さて、目的の墓参りは終わりましたがせっかくなので『勝海舟ゆかりの地「周辺散策」』をダイジェストでお送りしたいと思います。
①洗足池図書館。
②御松庵妙福寺。
③勝海舟記念館。
記念館は実際に入館してみました。一般300円です。別で1つの記事に出来るくらい展示物がボリューミーでした。館内の様子は後段の『その他ギャラリー③』でご確認下さい。
⑤南洲(西郷隆盛)留魂詩碑。(※ちなみに④は先ほど墓参りした『勝海舟夫妻墓所』です。)
途中、望遠カメラを構えた方々とすれ違いました。しかし被写体が肉眼では見えません。何を撮っているんでしょう?? …答えは後ほど。
⑥洗足池弁財天。
⑦池月像。
⑧千束八幡神社。
⑨池月橋。
⑩ボートハウス。
これで『勝海舟ゆかりの地「周辺散策」』は終わりです。
…おや? 池月橋付近でまたカメラを構えた方々の姿が。一体何を…。…あっ!
見えるでしょうか。真ん中の赤丸で囲ったところ!
『カワセミ』です!(※上記画像は無料写真素材「O-DAN (オーダン)」から引用)
カメラマンたちはこれを狙っていたんですね。肉眼でもわかるほどに鮮やかな色をしていて、これは写真に収めたくなります。散策の最後に綺麗な野鳥が見られてラッキーでした!
その他ギャラリー③(勝 海舟 の墓)
※画像をクリックすると拡大できます。
最後に
最後に紹介するのは勝海舟記念館に展示されていた勝海舟の年表です。
この辺が劇中の時代ですね。私と同じ40代…。信じられません。そして気づいたのが、年表の中に「新選組」の文字が1つもありませんでした。
ドラマでも勝海舟は新選組のことを「時代遅れの剣術屋」と評していましたが、やはり勝海舟ほどの大物になると、残念ながら新選組はその程度の認識だったかもしれません。
でも本音では新選組や近藤勇のことを称えていて欲しいですよね。ドラマのように。
勝「大事なのはどう死んだかじゃねえ。どう生きたかだ。…あれ武士だよ。まぎれもない。そして最後のな」
では、この記事は「コレデオシマイ」。
とらせいでした。
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